弊社CEO村岡は、在宅緩和ケア充実診療所・機能強化型在宅療養支援診療所を運営する現役の循環器専門医です。2010年の開業後間もなくして訪問診療を行うようになり、1日1~2時間の睡眠時間で365日訪問診療を対応するというハードな日々を過ごしていました。そのような日々の中で、医療の非効率化を改善しなければ、医療従事者がパフォーマンスを発揮し続けることは難しいと考えました。
医療の非効率を改善し、質の高い医療・介護を提供し続けるには、患者様が『正確な医療情報』を持ち運び、医療者や家族と共有することが重要であると村岡は考え、2019年にPHRデータを蓄積することの出来るデジタルマイカルテアプリ(Pubcare app)を開発しました。ヘルスケア情報やライフログ情報を蓄積できることはもちろんのこと、ACPの機会等でご利用頂くことを想定した、『大切にしたいこと』を書き残すことの出来る機能は、往診医として毎日患者様と向き合う医師ならではの視点が反映されている機能と考えます。
村岡は、2020年に開催されたコンテストで以下のような発言をしています。
“『がん』が疑われ『患者』になったときから様々な医療機関を渡り歩きます。 このとき、沢山の『正確な医療情報』を常に持ち運び共有する必要があります。 ですから『Pubcare』のPHR機能はとても有用です。 あなたが『がん』になって、 治療を望むことができなくなり亡くなっていくとき、 『Pubcare』を通したつながりが、 あなたと、あなたの家族に安らぎを与えるでしょう。 あなたは自分の過去を振り返り、 家族を想い、家族へメッセージを残すでしょう。 あなたが亡くなっても、『Pubcare』にはあなたの軌跡が残ります。 2人に1人が『がん』になる。 『がん』は予後の大幅な改善で長い付き合いになるため、 『PHR』は必須です。 『ACP』や『つながり』はとても大切な機能でこれは現場の医師でないと監修できません。 ここで医療法人発の画期的連携と、患者主導のツールとしてまずは浸透させたい。 これは我々だから出来ることです。”
私たちは、複雑なヘルスケア領域を知る者で構成されているチームです。2021年にリリースされた医療従事者専用システムPubcare proはPHRをEHRとすることに成功した圧倒的現場感が反映されたプロダクトです。このシステムの誕生により、個人の健康情報を一元管理するPubcare appに蓄積されたPHRデータを必要な場合にPubcare proで医療従事者と共有することが出来るようになりました。個人の健康情報(PHR/Pubcare app)を医療情報(EHR/Pubcare pro)として使用する際、医療者からの編集も可能であるため、Pubcare proの誕生で、どのような医療の場面においても常に最新の医療情報を基にした医療・介護の提供が可能となったと言えます。
『正確な医療情報』が医療現場の効率性や連携性を向上させ、患者様に質の高い医療・介護の提供を行い続けられることに繋がります。私たちは、圧倒的現場感で、これからも医療・介護現場の課題と向き合い続けます。